堂崎教会 マリア像への階段完成

献堂100周年を来年迎える五島市奥浦町の堂崎教会で、教会の裏山斜面に立つマリア像につながる石造り階段が完成。27日夕、現地で祝別式があり、信者約100人が祈りをささげた。

 

 同教会は、世界遺産暫定リストで国内候補入りした「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の文化財二十件の一つ。現教会は、一九〇七年しゅん工し、〇八年に献堂式が挙行されてから来年で百周年。  信者によると、マリア像は七七年建立。急傾斜の細い坂道があったが昨年、道沿いの斜面が崩れた。このため、同教会の保存委員会が、階段整備を献堂百周年記念事業の第一弾と位置付けて進めていた。自然石を生かして約三十段あり、マリア像前に小さな踊り場も設けた。  式で、真浦健吾神父は「百周年に当たり、先祖に、この地で信仰を守っていくと宣言する必要がある。今日はその一つの表れ」と信者に語り掛けた。白いドレスとベールを着けた信者の少女らは、神父と共に真新しい階段を一段ずつ上り、聖歌が響く中、マリア像の前で花びらを舞い散らせて祝った。  信者の赤尾一美さん(54)は「これからはマリア様の近くでお祈りができるようになる」と喜んでいた。

平成19年5月29日 長崎新聞掲載記事

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