献堂から1世紀 信者1200人祝う 五島・堂崎教会で記念ミサ

堂崎天主堂献堂百周年記念ミサが十一日、五島市奥浦町の堂崎教会野外ステージで開かれた。荘厳な雰囲気の中、下五島の各小教区をはじめ島内外から約千二百人の信者が参列。信仰の歩みを確認し、新たな歴史を刻む決意を祈りに込めた。同百周年記念事業実行委(会長・眞浦健吾神父)が主催。百周年祭の最終日で、長崎邦人司教区設立八十周年式典も併せて開催した。現天主堂は世界遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」構成資産の一つで、一九〇八年五月十日に献堂式があった。  眞浦神父は「私たちは先祖の信仰を大事にして子孫に伝えていく使命がある」と開会あいさつ。マルマン、ペルー神父像を除幕し高見三明長崎大司教が祝別。奥浦地区出身の故中村長八神父をしのびマキノキを植樹し、全員で祈りをささげた。記念ミサは、高見大司教が司式。約二十人の司祭らも祭壇に上がり、共同で進めた。  祭壇などでは、朗読や説教、聖体拝領など儀式が続いた。シュガレ・パリ外国宣教会日本管区長は、記念講演で五島キリシタンの歴史をひもとき、「堂崎教会が存在するのは皆さんの苦労のおかげ」と信者をいたわった。出席した川上力・カトリック下五島地区評議会議長(58)は「ある意味で百年前より今の方が信仰を守る難しさがあるかもしれないが、頑張っていきたい」、赤尾一美・同実行委員長(55)は「宗教を超えて応援してもらった。世界遺産登録に向け、伝えるべきことを考える機会にもなった。また明日から一歩ずつ進んでいく」と話した。

平成20年5月12日 長崎新聞掲載記事

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