隠れキリシタンの石造物 堂崎教会に引っ越し

五島市本窯町(椛島)の芦ノ浦地区で隠れキリシタンが信仰してきた「三次わん様」の文字が刻まれた石造物などが1日、地区住民の高齢化で管理が難しくなったため、隠れキリシタンの資料を展示している同市奥浦町(福江島)の堂崎教会に移された。  椛島は福江島の北東約15キロにあり、同地区住民は約10人。ほとんどが70歳以上。石造物は約100年前、同地区の川辺チリさん(85)の母のテヤさんが、お告げで御堂に祭ったといわれ、チリさんが約40年守ってきた。  「三次わん」はキリスト教の聖人「サンジュワン」との関連が指摘され、キリシタンであることを隠すカムフラージュとして漢字が当てられたとの説もある。  この日は、堂崎天主堂保存委員会会長である浦頭教会の真浦健吾神父が島を訪れ「信仰に生きてきた地区の人の思いを受け取り、大事にしていきます」と祈りをささげたあと、 真浦神父様に石造物を手渡す川辺チリさん 集まった関係者約15人が手を合わせた。同地区の川上弥久美さん(62)は「地区のものが消えて寂しい。 教会に見に行きます」と話していた。

平成21年7月2日 西日本新聞掲載記事

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