五島・堂崎教会が献堂100周年記念祭始まる

五島キリシタンの歴史上、重要な役割を果たしてきた五島市奥浦町の堂崎教会の献堂百周年祭が十日、二日間の日程ではじまった。雨天のため、平蔵町の浦頭教会に場所を移してコンサートや記念講演があり、市民、信者ら約四百人が参加。感謝を込めて歌い、信仰の歩みについて考えた。  堂崎天主堂献堂百周年記念事業実行委(会長・眞浦健吾神父)が主催。一八七三年のキリスト教禁教令撤廃後、マルマン神父を経て、ペルー神父の指導により現天主堂が建設され一九〇八年五月十日、献堂式が行われた。  開会あいさつで、眞浦神父は「当時の信仰の気持ちを考えながらこのコンサートを始めたい」と述べた。福江少年少女、奥浦混声両合唱団、地元のシスターでつくるコールアンジェラスが聖歌などを披露。演奏トリオ「楓雅(ふうが)」は堂崎教会をテーマにした楽曲などを奏でた。  野下千年・中町教会(長崎市)神父は「堂崎天主堂物語-世界遺産を目指して」と題し記念講演。浦頭小教区の主任司祭当時、堂崎教会撤去の危機を回避し、五島のキリシタン資料の収集に奔走したことなどを振り返った。マルマン、ペルー両神父の逸話、同教会と密接なつながりのある奥浦慈恵院や聖マリア病院などの歩みを述べ「天主堂は生きている。守る価値をあらためて認識し、今後の保存に向かいたい」と語った。 長崎カトリック合唱団が歌声を響かせた後、合同合唱で締めくくった。 十一日は、午後一時から堂崎教会の野外ステージで記念ミサなどを執り行う。

平成20年5月11日 長崎新聞掲載記事

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